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快脚周倉


 

 羽、赤兎馬(せきとば)に乗って一日に千里を走る。副将の周倉(しゅうそう)は膂力(りょりょく)人にすぐれ、刀を握ってその後に従う。馬がないので徒歩であったが、これも一日に千里を走る。
 関羽、不憫に思い、周倉に与えようと良馬を方々に求めたが、千里の馬は見つからず、ようやく九百里を走る馬を見つけた。そこで、高額で買い取って周倉に与えた。
 周倉、その九百里の馬に乗って関羽の供をしたが、一日目で百里遅れ、二日目で二百里引き離された。関羽を見失っては大変、と周倉、馬から下りて徒歩で行くことにした。だが馬を捨てるに忍びない。そこで、手綱で馬の四本の脚をくくって刀の柄にかけ、肩に担いで飛ぶように関羽の後を追った。

(明『笑林』)