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恐 妻 家


 

 州(きしゅう、現河北省)の儒者李大壮は妻を非常に畏れていた。
 妻の命令にちょっとでも逆えば、大変なことになった。妻は大壮を怒鳴りつけて正座をさせると、その髻(もとどり)をつぶして油皿を置き、灯りをともすのである。
 大壮はその間中息をひそめてじっと動かず、まるで木偶(でく)人形のようであった。
 人々はたわむれて、
「補闕灯檠(おしおきの灯火)」
 と、呼んだ。

(宋『清異録』)