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猫食


 

 伯昌の最初の任地は長安であった。
 ある日、部下に猫のエサ用の魚を買いに行かせたところ、豚肉の腸詰を買って来た。
 どういうことかと問いただすと、
「当地では豚肉の腸詰を猫のエサにします」
 とのこと。
「所変われば品変わる、とはこのことか」
 蘇伯昌はそう笑うと、腸詰を厨房で料理させ、自分で食べてしまった。。
 このことがあってから、同僚達は毎日、この腸詰を買って自分で食べるようになった。

 西北地方では羊肉だけを上等とし、豚肉の腸詰などは猫の食用に充てていたのである。

(宋『清波雑誌』)