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日本の春画


 

 画というものは猥褻(わいせつ)極まりないものである。
 以前、出入りの商人が日本の春画を持ち込んできた。描かれている男女は遠くからお互いに見つめ合うだけである。近くにいる場合でも、扇で顔を覆い、相手をそっと盗み見るだけ。入浴している場合は、帳を隔ててわずかに肘をのぞかせるくらいであった。春画ではあるが、非常に雅趣に富んでいた。
 描かれた絹地はとてもきめが細かく、描写も精巧であった。ただ、値段があまりにも高かったので返却した。

(明『戒庵老人漫筆』)