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三人の老人


 

 前、三人の老人と知り合ったことがある。年齢をたずねたところ、一人がこう答えた。
「年なんぞ憶えておりませぬ。ただ、子供の時、盤古(ばんこ、原初の神)と遊んでいたことは憶えております」
 もう一人がこう言う。
「滄海(そうかい)が桑田(そうでん)に変じるたびに、数とり棒で数えておりますが、それがもう十部屋にあふれておりますぞ」
 最後の一人が言った。
「桃を食った時、その種を崑崙山(こんろんざん)のふもとに捨てましたが、それが今では崑崙山と同じ高さになっておりまする」
 見る限り、三人の老人が普通の人とどこが違うのかわからなかった。

(宋『東坡志林』)