諸葛孔明(一)
諸葛孔明と司馬仲達が渭水(陝西省)のほとりで対峙(たいじ)した。 仲達は甲冑に身を固めた完全武装で戦闘に臨もうとしていた。孔明のことが気になったので、隠密に様子を探らせた。 隠密の報告によれば、孔明は質素な輿に乗り、葛巾(かつきん)をかぶり、白羽扇を手に三軍を指揮しているという。仲達は報告を聞くなりうなった。 「ああ、まさに名士だなあ!!」 (六朝『裴啓語林』)
諸葛孔明と司馬仲達が渭水(陝西省)のほとりで対峙(たいじ)した。 仲達は甲冑に身を固めた完全武装で戦闘に臨もうとしていた。孔明のことが気になったので、隠密に様子を探らせた。 隠密の報告によれば、孔明は質素な輿に乗り、葛巾(かつきん)をかぶり、白羽扇を手に三軍を指揮しているという。仲達は報告を聞くなりうなった。 「ああ、まさに名士だなあ!!」
(六朝『裴啓語林』)