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諸葛孔明(二)


 

 温が蜀を征した時、諸葛孔明の下で小役人を務めていたという百余歳の老人と対面した。桓温は老人に向かって、
「諸葛丞相は今ならば誰にたとえられるかな? 」
 という問いを発した。桓温は内心、我こそ諸葛孔明の再来と自負していた。
 老人の答えはこうであった。
「諸葛公が生きておられた時には、格別すごいとは思いませなんだ。しかし、亡くなった今となってみれば、あのような方は見当たりませんのう」

(六朝『殷芸小説』)