Make your own free website on Tripod.com

 

出 家


 

 州(現浙江省)の呉園次が広州を訪れた時、大汕(たいせん)という僧侶と知り合った。この大汕、毎日のように督撫(とくぶ)や将軍、監司などお偉方のところへのご機嫌うかがいで忙しかった。

 ある日、この大汕、園次に向かってこぼした。
「こう付き合いが多くてはやりきれませんよ」
 園次、笑って、
「なら、いっそのこと出家なさったらいかがです?」
 とやり返したので、一座の者は皆、吹き出した。

(清『香祖筆記』)