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 南(れいなん、現広西・広東地方)の人、陳懐卿(ちんかいけい)の家では鴨を百羽あまり飼っていた。

 ある時、鴨を入れてある柵の中を掃除していると、糞がキラキラ光っていることに気づいた。水にさらして糞を洗い流してみたところ、十両ほどの黄金を得た。鴨は普段は放し飼いにしており、裏山のふもとで勝手にエサを探していることに思い当たった。

 そこで裏山を掘ってみると、果たして砂金が出てきた。金塊に鋳直したところ、十斤あまりにもなった。この山で砂金が採れることは、近隣に住む者でさえ知らなかった。

 陳懐卿は富豪となり、やがて梧州(ごしゅう、現広西地区)の刺史になった。

(唐『朝野僉載』)