2001年5月の話梅子

 

忍者入門

2001/05/31

 BSマンガ夜話とミッドナイト劇場で『忍者武芸帳』を続けて見て、頭の中が忍びの者一色になった私です。
 結城重太郎と森蘭丸が可愛かったなあ。明美と蛍火はあまりキレイじゃなかった。個人的には蔵六の鬼吉の息子(名前忘れた)の将来性に期待したい。少年時代の影丸はなかなかの美少年だった!女人よりも少年の方に力をいれて描いているような気がします。明美が殺されるシーンよりも、重太郎が明智十人衆に囲まれるシーンの方がよっぽどゾクゾクしました。
 結局、影丸は死んじゃったのでしょうか。不死身じゃないの?無風道人に首を取られた後、しばらくの間は首のところに縫い目があったのですが…。気がつけば重太郎の仇討ちの目的はどこかに行ってしまいました。坂上主膳の首を取るんじゃあなかったの?
 随所に見られる忍術の合理的説明には笑ってしまいました。忍法Q&Aって感じ。それにしても、大言壮語の割りには大した忍術が出てこなかったような気も。途中で『影一族特集』という特別枠が出て来た時にはのけぞりました。

 さて、麻の種でも播いて、日夜それを飛び越える鍛錬をはじめましょうか。「八つ身分身の術」は役に立ちそうです。

 

あのチョコは効き目があった?

2001/05/29

 BSの『女優マルキーズ』を見て思ったことです。“マルキーズ”だなんて犬の種類みたい。フランス演劇には造詣が深くないけど、ラシーヌとモリエールくらいなら知ってるぞ。映画とはいえ、二人が並んで出てくると、何となく不思議。むか〜し、『アレクサンダー大王』で若き日のアレクサンダー大王が「アリストテレス先生!」とやってたのくらい面白い。
 『マルキーズ』の方ですが、ストーリーが面白かったのは言うまでもなく、映画の中で描かれていた当時の風俗が非常に興味深かったです。ルイ14世は臣下の前でおまるに坐っているし、貴婦人は教会の中で平気でトイレを済ませてしまうし。まあ、何て猥雑でお下品なんざんしょ。
 結局、ラシーヌがデ・セッサント夫人から買ったチョコは効き目があったのしょうか。

 

最近、男は泣きすぎる

2001/05/27

 ヤクルトの若き巨人キラー、藤井投手が巨人ベンツから野次られて泣いたそうです。誰だ?そんな大人気ない野次を飛ばしたのは。カ〜ッツ!!と少しばかり張本サンと大沢親分気分。それにしても最近の男はちょっと泣きすぎだぞ。スポーツで勝ったと言っては泣き、結婚式で泣き、男が泣いていいのは生涯に三度だけじゃわい!と怒ってみたりして。

 私の場合はどうかと言えば、勝てない横浜ベイにもう涙も尽き果てました。

 

ジャパネスク話梅子

2001/05/26

 和モノに目覚めた話梅子です。24日配信の『中役』443号の前書きに書いた『玉箒木(たまははき)』のテキストをゲ〜ット!
 題して「蝦蟆妖怪」。こちらの主人公は管領細川勝元。勝元は菩提寺である龍安寺を贅を凝らして飾り付け、大規模な普請を行って立派な庭園を造営します。勝元は政務の合間にはこの寺で過ごすのが常でした。庭園には大きな池があり、暑い盛りには素っ裸になってこの池で泳ぐこともしばしば。そのまま方丈で昼寝をすることも。ある日、龍安寺の方丈に七、八人の盗賊が忍び込みます。ふと見ると、方丈の座敷の真中に大きな蝦蟇が寝ているではありませんか。盗賊達が仰天している前で、蝦蟇は身を起こし、勝元の姿に変じたのでした。勝元は盗賊達に金の香合を与え、このことは他言するなと口止めしました。盗賊の一人が後に北畠家で捕えられ、このことを話したというのが、そのあらすじ。
 『老学庵筆記』とまったく同じですね。やはり、日本のことも少し勉強せんとあきまへんなあ。

 

千々に乱れる私の心

2001/05/25

 私には一応、本業らしきものがあります。困ったことに彼これ三年ほど前から本業に対する情熱は薄れる一方です。おそらく体を壊したことがその理由の一つと思われますが、逆に惰性で続けていることが体調を崩す一因になっているようでもあります。早い話が悪循環。私の情熱はどこへ向っているのかというと、役にも立たない読書へ向っているのです。
 謝肇[水制](しゃちょうせい)も書いておりますが、世に愛書家と呼ばれる人達には三つの欠点があるそうです。その一つは書架の飾りとして書物を蓄えること。その二は書物の数を誇ること。その三はいたずらに読むだけで、何にも生かせないこと。
 ああ、何とも耳が痛い。とくに三番目の言葉は私の心にグサグサ突き刺さる。突き刺さりながらも、気がつけば益体もなく本を読んでいるのです。このままでいいのか!(よくない)
 いつか全てをすっぱり捨てて、この道を歩んでいきたいと思います。このみ〜ち〜はいつかきたみ〜ち〜♪この道ってどの道?

 昨日、体の調子がすぐれないところへ立ったり坐ったりを繰り返させられて、ものすごくしんどかったので愚痴っぽくなっております。

 

『ローマ帝国衰亡史』を読む ― その二 ―

2001/05/23

 妄想の翼はためかせ、遅々として進まぬ私の読書。こりゃあ、読破はおぼつかないぜ。
 さて、ギボンという人、肖像画を見ると、パッチリとしたまなこに二重顎も愛らしいオジサンなのです。見るからに好人物という印象ですね。が、すごいぞ、その生涯は。何と若かりし日にさる牧師の娘さんと熱烈な恋愛に陥ったギボン、父親の反対にあい、泣く泣く別れる羽目に。しかし、彼女への思いを断ち切れなかったギボンは、そのまま生涯を独身で通したのだそうです。

 

『ローマ帝国衰亡史』を読む

2001/05/22

 一つ年取った途端、寝込んでしまった私です。どこにも出られないので、手を付けずに書棚に押し込んだままになっていたギボンの『ローマ帝国衰亡史』を読み始めました。まだ触りの部分ですが、帝国の広大な領土の安泰と名誉を守ったローマ軍団は、日頃から訓練を怠らなかったとか。
 私はローマ時代にはまだ生まれていなかったので、実際、どのようなものだったかは想像の限りです。古い映画などの記憶をたどりながら、想像をめぐらすだけです。今までに見た中で一番カッコいいと思ったのは『アントニーとクレオパトラ』のワンシーンです。
 オクタヴィアスに負け、霊廟にこもったクレオパトラをローマの武将プロキュリーアスが説得に訪れる、という場面があります。霊廟の入り口は高いところにあり、梯子を下ろさない限り昇ることはできません。プロキュリーアスは面会を申し入れるのですが、クレオパトラは面会を拒み、梯子を下ろそうとしません。プロキュリーアスは帰ると見せかけ、背を向けて二、三歩歩き出します。が、振り向いたかと思うと、部下達が並べた楯を駆け上って霊廟に飛び込むのです。
 あれはホント、カッコよかったです。プロキュリーアスも日頃から鍛えていたんでしょうね。

 こういう具合に寄り道ばかりしているので、私の読書ははかどらないのです。

 

琢サン、ありがとう!

2001/05/19

 今日は私の誕生日です。私がいなければこのHPもメルマガも存在しないのですから、このHPにとっては記念日(?)でもあるわけです。こう書くとものすごい日みたい。ちなみに今日は「アラビアのロレンス」ことトーマス・エドワード・ロレンスの命日でもあります。ふ〜ん。
 さて、昨日から我が横浜ベイスターズは巨人戦に突入いたしました。昨日は見事にボロ負け。今日は……負けました。でも、6対1だったゲームを一時は6対5まで追い上げ、なかなか白熱したゲーム展開を見せてくました。うん、よくやった、と言いましょう。
 何より、石井琢朗が今季初のホームランを放ってくれたのが一番の見どころでしたね。あれは私への誕生プレゼントだワン!

 

本気な発行者だけの気迫のメルマガスタンド

2001/05/18

 細々と発行しているメルマガ『中国の不思議な役人』が五つ目の発行サイト「めろんぱん」に進出いたしました。といってもまだ仮登録期間中。最低でも3回以上仮発行して、その内容を審査されてはじめて本登録してもらえるのです。ひゃあ、キビシイ!!なぜ、このように厳格な審査をするのかというと、うたい文句にもあるように「本気な発行者だけの気迫のメルマガスタンド」をコンセプトに運営しているサイトだからなのだそうです。ということは我が『中役』も本登録された暁には「厳格な審査をくぐり抜けたメルマガ」になれるわけですね。

  まだ『中役』の登録を済ませてない方は「めろんぱん」からどうぞ。内容は同じです。

 

夫婦クワガタ

2001/05/17

 去年の夏に母が庭で拾ってきたクワガタのオスが無事、越冬をすませました。しかし、メスの姿は見当たりませんでした。もしかして、死んじゃったのか。それともオスに食われたか?ちょっぴり悲しい気分で、霧吹きで水をやろうとしていると、オスの姿も見当たりません。きっといつものように止まり木の下に入り込んでいる、と思ってどけてみると……おお!クワガタが二匹、仰向けになってお昼寝中でした。奥さん(うちではメスをこう呼んでいる)の方も出てきたんだ。ささいなことですが、嬉しくなりましたね。
 ちなみにオスの名前はリッキー、メスはマリリン、と名づけております。

 

休日の過ごし方

2001/05/13

 自分でも思うのですが、私は外出というものをあまりしません。あれ?どうしてだろう?日曜日も昼近くに起き出して、テレ東の『刑事ナッシュ』、『なんでも鑑定団』をたて続けに見て、日によってはNHK教育の映画を見たり、ぼーっとしてるうちに夜になってるもんなあ。夜は夜でテレビでナイター観戦して、NHKBSの『北条時宗』をブチブチ文句垂れながら見て、『世界遺産』見て、BSのミッドナイトシアターを見て…。テレビ見てばっかりじゃん。確かにテレビ好きだけど、ちゃんと合間にメルマガ作ってます。
 先日、待ち合わせ場所にはどこが一番適当か、ということが話題になった時、師匠に、
「あなたはどこで待ち合わせするの?」
 と聞かれた私。
「近頃はあまり人と待ち合わせをしないので…」
 と答えると、
「デートしないの?」
 ガビーン!!ああ、最後にデートしたのはいつのことだっけ…。遠くを見る目もしょぼつくぞ。

 

目からまなこ

2001/05/11

 「目が乾く」と書いたのは9日のこと。今日も目がショボショボするのです。少々、情況が変わってまいりまして、乾くというよりも何だか痛い。うつむくとまなこがポロリと落ちそうな感じがするのです。「目からうろこ」ならぬ「目からまなこ」です。そう言えば、亡き手塚治虫氏の『どろろ』に、悪霊に体を奪われていた百鬼丸の目が落っこちて、新しい目が出てくるという場面がありました。私にも新しい目ができるのでしょうか。
 きっと私はまなこが大きいから、重みに耐えられないのね。(ウソ)

 

パラパラって難しい

2001/05/10

 先日、NHKのカルチャー番組(になるのでしょうか?)『おしゃれ』で、「パパイヤ鈴木と踊ろう」というコーナーをやっていました。初日がパラパラ、二日目はディスコダンスです。私もテレビの前で挑戦。ひゃあ、パラパラって難しい!腕だけ動かしていた時は何とかなったのですが、ステップを入れたら、もう動きがパラパラならぬバラバラ。道理でパラパラ踊る時には皆無表情になるはずですわ。それにかなりキツイ。肩から腕にかけてビリビリしましたぞ。
 ディスコダンスの方は見た目は難しそうですが、意外とノリやすい。気分はトラボルタ。よし、今度は『ジンギスカン』に合わせて踊ってみよう。

 

乾く

2001/05/09

 もともと瞳ウルルだった私。最近はお肌と共に瞳も少々乾き気味です。初めはPCが原因かとも思ったのですが、別に昨日、今日使い始めたわけではなし。若い頃はまだPCなんて普及してなかったけど、他のことで今の数倍は目を酷使していましたし。それでも平気だったのは、ひとえに若さゆえで乗り切っていたということでしょうか。あの頃は元気だったぜ…と遠い目をしてみるのですが、ああ、目がショボショボする。
 瞳とお肌、どちらも乾き気味ですが、不便を感じるのは何といっても瞳の方です。目が乾くと、集中力が格段に落ちるのです。本を読んでも、PC触ってても、テレビを見てても、何をしていても集中できない。やはり、人間は大部分の情報を視覚から得ているのですから、集中できなくなるもの当然です。ガラスが曇ったままだと、自動車も事故を起こす!
 ああ、ウルウル瞳の頃が懐かしい…と目をショボショボ。

 Dum aurora fulget, adulescentes, flores colligite.
     若者たちよ、曙の光がさしているうちに、花をつみとれ。

 

無手勝流だ

2001/05/08

 例年のゴールデンウィークは初夏の陽気。半袖を着て、紫外線の気になる季節です。が、今年は涼しい、薄ら寒いではありませんか。いまだに夜、寝る時にあんかが必要なくらい。今だって半纏羽織って、この日記を書いております。
 ギャアギャア言いながら始めたラテン語、もちろん、何の進展もありません。「努力」と「継続」と最も縁遠い私、コツコツお勉強なんて耐えられない。で、反則技かもしれませんが、片っ端からラテン語の文章を眺めることにしました。もちろん、母国語での読書だって、何か特別な文法的な勉強をしたわけではな〜い。読んでいくうちに言葉も覚え、漢字も覚えた。よっしゃ、それでいくしかない。よっしゃ、がんばるぞい!!!

 Gutta cavat lapidem.  雨粒は岩に穴をあける。

 

どこにも行かなかった黄金週間

2001/05/06

 というわけで、ゴールデンウィークも今日で終わり。振り返れば(振り返るほどではありませんが)、どこにも行きませんでした。まあ、元々出不精なので、出かけなくても何ともないといえば何ともない。折角の休み、できれば家でのんびり過ごしたい。殊にここ二、三年、体調を崩してからは腰が重くなりました。世間が狭くなるかもしれませんが、外に出て特別な見聞を得られるのかといえばそうでもなし。それなりに休日を過ごす術も身に付けましたし。
 かのフローベールだって一度も行ったことのないカルタゴを『サランボオ』で見事に描き出したではありませんか。肝腎なのは想像力だよ、ワトソン君、私もなりたやフローベール、なのであります。
 何か負け惜しみっぽいなあ…。本当のところは雑用で出かけられなかっただけなのです。

 Ede, bibe, lude, vita brevis.  食え、飲め、遊べ、人生は短い。

 

まずは英語版

2001/05/04

 ラテン、ラテンと騒いでいる話梅子です。昨日、今日騒ぎ出したところで突然読めるようになるわけでなし。特に語学能力に関しては運動能力と同じくらい怪しいものがあるし。とりあえず、プリニウスの英訳されている部分をダウンロードしてみました。英語ならいかに私といえども見ればわかるでしょ。辞書もあるし、バビロンもあるし。
 あれ?何か変だなあ。かなりスペルミスがあるような…。わかったようなわからないような感じですが、象は賢い動物らしいです。ドラゴンはエチオピアで生まれるらしいです。エチオピアといえば、『イソップ物語』でエチオピア人の奴隷を買った人が、奴隷の肌が黒いのは汚れてるからかもしれない、とせっせと洗ったという話がありました。おそらくエチオピアは当時の人にとって聞いたことはあるけど遠い彼方の国なんでしょうね。
 しかし!であります。スペルミスが多すぎて、バビロンが読み取ってくれないよ〜ん。

 

ラテンな話梅子

2001/05/03

 最近、ラテンに少々興味を抱いておる私でございます。ラテンといってもリッキー・マーティンではありません。古い方のラテン、つまりラテン語に興味があるのです。だって、プリニウスの『博物誌』を読みたいだもん。日本語訳は4万円以上するけど、ラテン語版はネットで無料でダウンロードできるみたいなんだもん。無料なら苦労してでも自分で訥々と読んだ方が断然お安くつくじゃあありませんか。
 しかし、私、ラテン語なんてできません。知ってるラテン語なんて「クォヴァディス」くらい。まあ、辞書探しから始めて勉強してみましょうかね。

 目標はワイン片手にプリニウス!です。