奇
豪 侠 | ||
蛇退治 | 禍をなす大蛇を鎮めるために人身御供の少女を差し出していたが…。 | 六朝『捜神記』 |
壁龍 | 太宗は、皇后の兄、長孫無忌の鞍一揃いを盗み出すよう命じ…。 | 唐『朝野僉載』 |
侠僧 | 不思議な僧の頼みは自分の子を始末してくれというものだった…。 | 唐『酉陽雜俎』 |
非情 | 夜中にふと目を覚ますと、隣で寝ているはずの女の姿がなかった…。 | 唐『原化記』 |
荊十三娘 | 権力者に恋人を奪われた男。侠女は憤激して…。 | 宋『北夢瑣言』 |
聰明非凡 | 中興の名将韓世忠と後にその夫人となった梁紅玉の馴れ初めは…。 | 宋『鶴林玉露』 |
非凡な死 | 非凡な人間はその最期も非凡なもので…。 | 宋『獨醒雜誌』 |
義兄弟 | 悪少年達が義兄弟の契りを結んだ。その契りの深さは…。 | 明『菽園雜記』 |
武芸者達 | 武芸を披露する年若い尼僧の呼びかけに、男は腕がムズムズして…。 | 清『聊斎志異』 |
すごいヤツ | バトゥル(英雄)の異名を持つ阿里瑪。どのくらいすごいかというと…。 | 清『嘯亭雜録』 |
古傷 | 屍をかついだところ、まだかすかに息が通っていた…。 | 清『嘯亭雜録』 |
にんにくを担いだ爺さん | 力自慢の若旦那、見知らぬ爺さんに「まだまだ」と言われ…。 |
清『子不語』 |
逸 聞 | ||
潔癖症 | 詩聖といわれた王維の意外な一面とは…。 | 唐『雲仙散録』 |
往生 | 若年にして富貴、風流を好む男には嫉妬深い妻が…。 | 五代『王氏聞見録』 |
思索を練る場所 | 思索を寝るのに適した場所、それは…。 | 宋『帰田録』 |
おまる殿下 | 仁宗の皇叔燕王には奇癖があった。それは…。 | 宋『帰田録』 |
秘密の園 | 輿の中から艶麗な美女がニッコリ微笑んだ…。 | 宋『投轄録』 |
蝦蟇 | さる大宦官の邸に忍び込んだ盗人が見たものは…。 | 宋『老學庵筆記』 |
賈似道の虐 | 美少年をほめた姫妾に、賈似道は「結婚させてやろう」と言い…。 | 元『銭塘遺事』 |
洋行異聞 | 外国へ派遣された美貌の官吏。思わぬ誤解を受け…。 | 清『清朝野史大観』 |
奇 案 | ||
明礬 | 呪術師の見せた紙には何とも恐ろしい絵が…。 | 唐『辨疑志』 |
明察 | 女の部屋に忍んでいった男、ヌルヌルするものに足を取られて…。 | 五代『玉堂閑話』 |
老父の隠し子 | 金持ちの老人、出来心で下女に手をつけたところ身ごもり…。 | 宋『齊東野語』 |
猫失踪事件 | 秦檜には幼い孫娘の飼い猫が消えた。捜索の厳命が下された…。 | 宋『老學庵筆記』 |
厨娘 |
新たに雇い入れた美しい厨娘。しかし、実は…。 |
元『湖海新聞夷堅續志』 |
髑髏神 |
農村で男の子が消えた。八方手を尽くして行方を探したのだが…。 |
元『湖海新聞夷堅續志』 |
義人 |
校尉の若く美しい妻は平凡な結婚生活に不満を抱き…。 |
明『菽園雜記』 |
霊隠寺の僧侶 |
雑貨店の女房に惚れた僧侶。女房の方もそれに気付いて…。 |
明『西湖遊覧志餘』 |
狐憑き | 婚約者を忘れさせるため、娘に偽りの手紙を見せたために悲劇が…。 | 清『北游録』 |
人狗 | 長沙の市場に一匹の狗が現れた。その狗は人語を話すことができ…。 | 清『子不語』 |
血液鑑定 |
実の叔父が甥を「赤の他人だ」と訴えた。知事が採用した鑑定法は…。 |
清『閲微草堂筆記』 |
茉莉花の根 |
嫁入りを前にして頓死した娘の姿を他県で見かけて…。 |
清『閲微草堂筆記』 |
大騙り | 金陵(南京)に現れた“殿下”。その正体は…。 | 清『蟲鳴漫録』 |
災 禍 | ||
大爆発 | 火薬の爆発の威力は大変なもので…。 | 宋『癸辛雜識』 |
ドンッ! | 点火したのに沈黙したままの大砲をのぞきこんだ途端…。 | 清『夜譚随録』 |
雪災 |
大雪に見舞われた江蘇・浙江地帯。雪に閉ざされた人々は…。 |
清『清朝野史大観』 |
奇 習 | ||
金蘭会 | 広東・広西の奇妙な風習、それは娘達が姉妹の契りを結ぶもので…。 | 清『坦園日記』 |
雜 記 | ||
くしゃみ | 虎がよく出没する山中で寝入ってしまった男。そこへ虎が現れて…。 | 唐『朝野僉載』 |
鍾離君 | 下女は手を止めてハラハラと涙を落とした。不審に思った県令は…。 | 宋『東軒筆録』 |
狗の畏れること | 狗が畏れること、それは…。 | 宋『癸辛雜識續集』 |
木に縁って魚を求む | 「木に縁って魚を求む」とはありえないことを意味する…。 | 明『雙槐歳鈔』 |
袁公 | 貧乏な学生に勉強を続けさせるため、金持ちの家に縁談を持ち込むと…。 | 明『原耳李載』 |
壮絶孝子 | 旅先で耳にした孝子の話はあまりにも凄まじかった。 | 清『巾箱説』 |
華山の道士 | 神仙のごとき容貌の老道士はことのほか国初の事柄に通じていた…。 | 清『嘯亭雜録』 |